訪問演奏をコーディネートするNPOパフォーマンスバンク

『生演奏の楽しさをすべての人に!』

移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

木管と金管、合わされば一つ(2018/6/24)

こんにちは!

今年は例年より早い梅雨明けとなり、早くも夏の到来か…と思えるような暑さが続いていますね。

あらためまして、コーディネーターのたなかです。
暑くてついつい日陰を探してしまう今日この頃です。

今月はココファン西川口で行われたCallist Symphonic Wind Orchestraさんのコンサートをコーディネートしてまいりました。
f:id:Pbktanaka:20180724105824j:plain
カリストさんことCallist Symphonic Wind Orchestra さんは、中央大学中央大学杉並高校のOB、OG の方で結成されたオケ団体。
その後メンバーが増え、今ではさまざまなご出身の方が在籍されているそうですよ。

今回のコンサートは、そんなカリストさんから5名の方がお越しになり、木管五重奏を披露してくださいました。

突然ですが、皆さん木管五重奏はご存じですか?
f:id:Pbktanaka:20180724105916j:plain

さあ、一体どんな楽器が使われているのかというと、左から順番にフルート、クラリネット、ホルン、ファゴットクラリネットです。

吹奏楽やオケをやっていた方にとってはお馴染みの楽器かもしれません。
でも、不思議なことがひとつ。
木管五重奏なのに、どうして金管楽器のホルンが入っているのでしょうか?

その答えは18世紀後半に遡ります。

当時西洋では金管楽器の多くは一般市民にはなかなか手の届かない存在でした。例えばトランペットは宮廷や軍人のための高貴な楽器、トロンボーンは教会音楽で使われる神聖な楽器だったのです。

そうした中、金管楽器ではホルンだけが一般に親しむことのできる楽器として定着しました。その結果、当時流行っていた管楽器のアンサンブルにホルンが加わるようになったのだそうです。

ちなみに、木管五重奏には普段オーボエが入るそうなのですが、この日はオーボエの方はお休み。
代わりにクラリネットの方が2名いらっしゃしました。

さて、音楽の歴史に触れたところで、演奏のご紹介をさせていただきましょう。

館内アナウンスが入り、次々とお客様が会場に集まります。

カリストさん、こちらの施設は2回目の訪問だそうで、アットホームな雰囲気で演奏が始まりました。
f:id:Pbktanaka:20180724110019j:plain
全7曲を演奏していただきましたが、特に印象に残っているのが『大きな古時計』。

皆さんもよく知っている曲の一つだと思いますが、気になったのはそのアレンジの美しさ。
なんと、途中でショパンの『別れの曲』のメロディが何回か登場するアレンジに。

実は、『別れの曲』の初めの数小節のメロディは『大きな古時計』の出だしと似ているので、つなげて演奏すると綺麗に聴こえるのです。

この曲は、おじいさんが長年大切にしてきた大きなノッポの古時計の針が、おじいさんの死と同時に止まってしまったというストーリーですよね。f:id:Pbktanaka:20180724110106j:plain
このお別れのエピソードにちなんで、大きな古時計ショパンの別れの曲が織り混ぜられているのだそうです。

切なくも美しいメロディに皆さんじっくりと耳を傾けていらっしゃいました。

途中で楽器紹介もあり、それぞれ個性のある楽器を楽しく紹介してくださいました!
f:id:Pbktanaka:20180724110146j:plain
演奏後はカリストさん、全体練習に向かわれました。
Callist Symphonic Wind Orchestraさん、ココファン西川口の皆さん、ありがとうございました!